その日も仕事の終りに二人でご飯を食べに行ってました。
一方的に私がおしゃべりする感じで、楽しくお食事して、さぁ帰ろうか!
ってとき、ソレはやってきた。
お店を出てちょっと歩いて…
「あのさ、真面目な話なんだけどさ……」
と、落ち着かない様子の彼。
「うん、なに?」
あぁ、これはくるのかな?…と内心ちょっとドキドキしながら待ってみる。
「……付き合って、ください!」
ついに正面きって言われてしまった。
なんとなく予想はしていたけど、いざ言われるとポカーンとなってしまう私。
彼のことは嫌いじゃない。むしろ好印象。
だけど、私が言った言葉は…
「ごめんなさい、友達からでも良いですか」
そのときの彼の(´・ω・`)シュン…という顔は今でも忘れない。
頑張って言ってくれたんだろうなぁ。
私の中で彼は「可愛い、面白い」であって、好きという感情はまだまだ育っていなかった。
半分泣きそうな顔で空を仰ぐ彼を見たら、ものすごく罪悪感が沸いてきた。
そして、お互い「じゃあまたね」と言ってわかれると、
なにやら後ろから彼が走ってくるではないですか。
何か言われるのかと思い緊張する私。
「これ、あげる」
そう言って彼は何かを差し出した。
ディズニーの某リスのキーホルダーでした。
どうやら私と待ち合わせする前にゲーセンで獲得したらしい。
…というか、男の人がこんなの自分から獲るわけがないから、私にあげるために獲ったのがバレバレである。
……そして再び走り去っていく彼。
……彼の思いを一度断った私ですが、この日を境にグングンと彼のことが気になりだします。
彼の(´・ω・`)シュン
とした顔が夢にまで出てくるほどにね。